Kyo's Fish story 1


ももちゃん

魚類相の遷移について、なんて書くと難しそうですが、今まであまり見かけなかった魚がよく見かけるようになったり、反対に沢山いた魚がほとんど見かけなくなったり、といった事だと思ってください。

コガシラベラやカスミチョウチョウウオのように分布域が広くまた、たくさん見られてしかも生きたサンゴ礁に依存することのあまりないような魚は、たいがい同じ場所で同じように観察できますが、ある環境に依存する魚はその環境の変化によって大幅に変化します。例えば、ヘラジカハナヤサイサンゴに住むセダカギンポやカスリフサカサゴは、1998年のサンゴの白化に伴う死滅によってその数を減らしました。

というわけで写真の魚です。これは学名もなくしかも、新属の魚のようです。新属というのは新種の生物が発見されて、それが属する属がないために新たに属を作らないといけなくなりその結果できる属のことです。
あー堅い文章になって申し訳ない。ようするに珍しい魚なわけですが、数年前までは中の瀬では、当たり前のように沢山見られました。しかも、水深10m台からです。ところが今では水深40m以深で、ほんとに少数観察できる程度です。
この魚の例は、浮遊性の稚魚がたまたま多数着底し、しかも、その場所が自分の生息環境にあっていたためでしょう。このように偶発的に魚の分布が大きく変わったりもしますし、今現在でも変わっています。

本当に魚の世界は興味がつきません。
ちなみにこの魚はピンクダートゴビーと呼ばれたりしています。結構分布域は広いようです。私たちは「ももちゃん」と便宜上呼んでますが、当サービス内でしか通用しません悪しからず。