Kyo's Fish story 2


ドロップオフの壁のフィッシュウォッチング

伊江島の北側は、皆さんもご存知のようにドロップオフのポイントです。そこでのフィッシュウォッチングの特徴や、コツなど少し書いてみましょう。

ドロップオフの環境は、たいがい潮通しがよく、外洋性になっていることが多いですね。またドロップオフといっても、単純な壁よりも、くぼみ・洞窟・トンネルなどを伴うドロップオフのほうが、数多くの魚を観察できます。魚も隠れ家となる複雑な地形を好むからです。そのため、ドロップオフの規模が数十m〜数百mに及び、変化に富むドロップオフを持つ伊江島は、フイッシュウォッチングに向いています。

まず、ドロップオフの単純な穴には、シモフリタナバタウオやスミレヤッコなどがいますし、深くて複雑な穴には、ハシナガベラやハナズズキの仲間が住んでいます。
また、ドロップオフの棚でよく見られる砂地にも、生物は多数見られます。オドリハゼ等の共生ハゼや、サンカクハゼの仲間、カサゴの仲間はこのような場所で観察することが出来ます。
オーバーハングしている場所にも、魚が多く生息しています。オーバーハングにはイボヤギが多く、イソハゼやベニハゼの仲間が隠れています。また、魚ではなく貝ですが、ロイウロカゴメイトカケガイがイボヤギの体液を吸っていたり、卵塊があるのを見ることが出来、またこの貝は糸で繋がっていて、ドロップオフから落ちることは、ありません。
洞窟の中では、テンジクダイの仲間を、数多く観察出来ます。
こういったドロップオフの観察には、水中ライトはぜひとも必要です。

代表的なポイントは、<オホバNo.1>です。
オホバNo.1は、狭い範囲にドロップオフ、洞窟、トンネル、沖の根など、地形の変化に富んだ、ダイナミックなポイントです。潮通しがよく、回遊魚もよく見られます。
この地形が複雑で、急深なポイントは、その特徴ゆえ、様々な生物を見ることが出来ます。浅場から深場まで、ひとつのポイントでこれだけの種類の魚を見ることが出来るポイントは少ないでしょう。
洞窟の奥には、シマクダリボウズギスモドキや、アカネテンジクダイ、トマリヒイロテンジクダイというような、レアなテンジクダイが見られるし、ハダカイワシ等の外洋性中層魚が取り残されていることもあります。
比較的深場で見られるハナゴンベの赤ちゃんが、ほぼ毎年住み着くくぼみがあったり、興味は尽きません。
アドベンチャー系ダイビング、フィッシュウォッチング、写真も広角からマクロまで、オールマイティーに楽しめるポイントです。