Diver's Interview

卓上ダイアリーを1枚にコピーして、
年間のダイビングスケジュールを管理しています。
松下 満俊
Mitsutoshi MATSUSHITA
弁護士
東京都在住 35歳

はっきり言って東大現役合格、司法試験を若くして合格したバリバリの弁護士さんである。でも、島で会ってもそうは見えない(失礼!)し、本人もおくびにも出さない。島ゾーリを履いた、人の良いお兄さん風である。もちろん東京で仕事をしているスーツ姿を見ると違うのだろうが、残念なことに私は島でしかお目にかかったことがない。多分、オンとオフの使い分けがうまいのだろう。

今年は4月〜11月の間に、沖縄でのダイビング17回。通算ダイビング本数756本。そして11月5日に伊江島100ダイブを達成した。そんな沖縄フリークの松下さんに、ダイビングの事、ちょっぴりプライベートも突っ込んでみました。

ダイビングのために、
研修先は沖縄を選ぶ?!
―― 伊江島100ダイブ達成、おめでとうございます! ところで伊江島に初めていらしたのは・・・
松下
 1995年9月ですから、ほぼ10年前。24歳だったので若かったですねぇ(笑)。

―― 今回は、今年16回目の沖縄だそうですが。
松下
 後1回残っているので、今年は沖縄に17回来ることになります。

―― じゃあ、松下さんが何故そんなに沖縄のダイビングにハマってしまったのか、ルーツを教えてください。
松下
 大学最後の夏休みに友人と講習を受けて、しばらくは講習を受けたショップのツアーで潜ったり、海外はシパダンやモルディブで潜ったりしていました。社会人1年目で司法試験に受かり、研修先に沖縄を希望したんですよ。

「海の男!」ってポーズをお願いしたら、
思わず、照れ笑い。
―― 沖縄を選んだのは、ダイビングのためですか。
松下 そうです(笑)。ちょうど60本ぐらいでダイビングが面白くて仕方ない時期だったんです。研修先の希望を8ヶ所書くんですが、同期が700名余いて第一希望に沖縄を書いたのは僕ひとり。あっさり希望は通りました。

―― 普通は沖縄なんか選ばない?
松下
 東京・大阪などの大都市を希望する人が多いですね。僕は第1希望沖縄、第2希望が北海道で、第3希望は伊豆で潜れるかもしれないと思い静岡、あとは競争率の高そうな場所を書いておきました。

―― 沖縄に滞在していたのは?
松下
 1995年7月〜96年10月の1年4ヶ月です。その間に170本潜りました。沖縄の裁判所には内地から赴任していて、ダイビングをする方もいらしたんですよ。それで裁判官、検事、研修生の僕、の3名でダイビングに行ったりしていました。沖縄の離島はほとんどまわりましたね。

―― その時に、はじめて伊江島にいらしたんですよね。
松下
 最初は本島内を潜っていました。そして、そろそろ離島に足を延ばそうかな、と思って最初に行ったのが伊江島です。伊江島の中ノ瀬で見たアゴハタが、僕のフィッシュウォッチングの原点です。

今夏の紅海クルーズはテロで中止、
楽しみは来年にお預けです。
―― 研修後は、東京の弁護士事務所に行かましたね。
松下
 弁護士として沖縄で働くことは考えていませんでした。僕は企業をやっているので、どうしても本社のある東京になります。

―― 沖縄にこんなにひんぱんに来られるようになったのは?
松下
 まとまった休みが取れないので、週末に潜りに行けるのは沖縄。もちろん自分が住んでいたので、いろんな島も知っていますから。それと、超割やバーゲンで航空券が安くなったのも大きいですね。今年はマイレージの上級会員を狙ったので17回になりましたが、普段の年は4月から10月までで13、4回ぐらいです。

―― そんなに多く来ていて、スケジュール管理って困りませんか。
松下
 卓上ダイアリーをまとめて1枚にコピーするんです。そこに飛行機、使うサービス、宿泊などの情報を書き込んでいきます。

―― 一目見てわからないといけない?
松下
 もう、ややこしくなりますね。次はどこに行こうとか、荷物をどこに送るかとか。あと、いつも2ヶ月先の飛行機を取っている訳ですよ。そうすると例えば、7月でも9月のことを考えている。東京じゃ梅雨も明けていないのに、「ああ、もう秋になるな」とか思っています(笑)。

真剣に撮影しているのは・・・
ピグミーシーホースでした。
―― 沖縄では、どの島で潜るのが多いですか
松下
 春先は粟国でギンガメアジを見て、今年伊江島は4、5回来ていますし、慶良間、伊平屋、伊是名、水納島・・・結構まんべんなく周ります。海はもちろんですが、これだけ通うとサービスや宿の方と顔なじみになるんで、少なくとも1年に1回はご挨拶、といった感じですね。ただ、宮古・八重山へ行くのは、週末だけだと難しい。

―― 海外へは?
松下
 夏だけ長期が取れるので、海外に潜りに行きます。今年は紅海のクルーズを計画していたのですが、テロで中止になり、2年連続モルディブのクルーズでした。気分はすっかりエジプトだったんで残念でした。あ、もちろんモルディブも良かったですよ。
今までで一番長期だったのはクリスマス島。でもここでさんざん脅かされていたじゃないですか。(※注1)ハワイからの飛行機が、滑走路から飛び立つ直前にパイロットが降りちゃって、その時は「ああ、やっぱりダメか」って思いました。エンジントラブルを修理して、2時間後には飛び立てたんですけど。
他に良かったのは、マーシャル諸島のマジュロ。サンゴがやられてなくて、素晴らしく美しかったです。

―― 松下さんのスケジュールは、お仕事とダイビングで埋まっちゃっていませんか?
松下
 いや、そんなことはないですよ。僕は基本的には暖かい時しか潜りませんから。今年は11月までずれ込んじゃったけど、普段は4月〜10月まで。冬場は意外と暇ですよ。休みの日は、撮り貯めた水中ビデオの編集なんかをやっています。

すいません、
プライベートな事、聞いちゃいますけど。
―― あのー、聞いてもいいですか。結婚の予定なんていうのは・・・
松下
 うーん(苦笑)、そろそろ・・・

―― あ、おめでとうございます(笑)!
松下
 違いますよ。うちの事務所でも年の近いのが立て続けに結婚して、独身は僕ひとりになっちゃったんで、そろそろかなと。

―― でも松下さん、モテるでしょ。
松下
 えー、全然そんなことない。難しいですよ、なにせこれだけ沖縄に通っていると。まー最初は理解してくれているんですが、結局ね。

―― 私を置いて、海に行っちゃうの?! と。
松下
 4月から10月までだけですよ。それ以外は毎週末でも付き合う。

―― バリバリ仕事していて、自分の趣味もちゃんとある。そんな男性って私は理想的だと思うんですけど。反対に相手の女性だって、仕事や別の趣味があってもいいんでしょ。
松下
 その方がいい。何も3食作ってくれとか僕に合わせろとかじゃなくて、お互いにやりたいことがあって、でも一緒にいる時間もある、っていうのがいいと思う。

―― ところで、好きな食べ物って何ですか?
松下
 また唐突に。でも好き嫌いはそんなにないですよ。ただ、茄子が好きじゃない。だから沖縄のヘチマもね、なんとなく茄子に食感が似てるじゃないですか。だからあまり得意じゃない。

―― まぁ、茄子とヘチマが似てるっていうのは分かりますが、ゴーヤーほどポピュラーには出てこないでしょ。
松下 えー、民宿とか、普通に出ますよ。

―― では最後に、将来の夢ってありますか。
松下 
世界中を潜りたい。宝くじが当たったら、仕事を辞めてそうしますよ(笑)!!

                           
・・・・・

※注1 
常連ダイバーのひとりがクリスマス島に行く予定だったが、ハワイからの飛行機が飛ばす、結局長いハワイの旅になってしまったこと。ちょうど松下さんがクリスマスに行く前に伊江島で彼女と出会い、ハワイからの飛行機は欠航しやすいと、我々も加わって脅かしてしまいました。

2005.11.06