Diver's Interview

タンザニアで出会い、バーレーン在住のふたり
10年ぶりの伊江島でダイビング。
高橋 利幸 
Toshiyuki TAKAHASHI

会社員(工業用コンピュータメンテナンス) バーレーン在住 45歳
高橋 理絵 
Rie TAKAHASHI
主婦 バーレーン在住 33歳

 ある日高橋さんから、超久しぶりのメールが届いた。なんでも現在バーレーン在住で、結婚していて、「来月、伊江島に行きます」というもの。初来島は1986年。それから毎年伊江島で夏休みを過ごし、最後の伊江島は1999年。今回がほぼ10年ぶり。

 昔の民家から現在のショップに移った18年前は、引越しを手伝ってもらった。FFCの海外ツアーもたくさん参加。そしていつも美味しそうにビールを飲んでいる姿を思い出す。
 さてさて、ワールドワイドにつながるインタビューの始まり・・・


高橋さんと言えば、
段ボール箱でダイビングに来た人。

―― 久しぶりに会っても、全然変わってませんね。

高橋 そうですかねぇ。

―― 10年ぶりの伊江島は?
高橋 建物や見た目は変わったけれど、人とか本質的なところは変わってない気がする。

―― 10年間のお話は、おいおい伺うことにして、まずダイビングを始めたきっかけから。
高橋 出張で沖縄に来た時に体験ダイビングをやったんですよ。それで、こりゃあ面白いと、会社の同僚を誘って、葉山でライセンスを取りました。で、ある時、やはり沖縄に出張に来た際に、ついでにダイビングをしようとしたんですが、2月のド北風でどこもダイビングが出来ない。あちこち電話を掛けまくって、やっとOKだったのが伊江島。南側なら潜れますよって。

今回は民宿上間とYYYに泊まりました
―― 段ボール箱で、ダイビングに来たんですよね。
高橋 そう、だって出張だからダイビングバッグは持って来れない。だから段ボール箱に仕事の機材のように見せかけて、持って来た。

―― 湯野川がフェリーに迎えに行ってもダイバーがいなかったって。
高橋 でしたね。勝手にスタスタ民宿に行っちゃったら、後から湯野川さんが来た。

―― それから毎年、伊江島で潜ってますね。
高橋 年1度、1週間から10日ぐらいいて、20本平均ぐらい潜ってた。伊江島は、地形も魚も面白いし、民宿が安くて美味しい。特に上間のおばあの料理が気に入ってからは、毎年上間ですね。

―― 好きな魚は?
高橋 スジクロユリハゼ。あの色合いがビデオライトを当てると綺麗で、背びれの動き方も好き。ちょっと深いですけどね。

―― 写真より、ビデオをやっていたのは?
高橋 写真は一瞬を切り取るけど、ビデオは生態全体を捉えられるから魅力的。でも、とうとうビデオがお釈迦になって、今回はデジカメを購入しました。


1999年、最後に参加したFFCツアー
FFCツアーで行った場所には、
奥様も連れて行ってあげたい?!


―― FFCツアーの参加も多かった。

高橋 第1回のグランドケイマンからです。あの時は鎖骨を折った保険金が40万ほどあったから、じゃあこれで行こうと(笑)。

―― ここにツアーの日程があります。
高橋 第2回のバハ・カリフォルニア、第3回ホンジュラスのアンソニーズ・キー・リゾート、第4回紅海ハルガダ、第5回コスメル&カンクン、ここまでは皆勤賞。1年置いて1999年のタークス&ケイコスが最後です。

―― どこが印象に残ってる?
高橋 アンソニーズ・キーかな。でもケイマンやラパス、紅海も・・・って全部良かった。あと、2回目のラパスとカボ・サンルーカスの時にスペイン語を覚えたのが、その後ベネズエラ長期出張に行った時に役立った。スペイン語の数字を知らなかったら、ゲート変更で飛行機に乗り遅れてた。

―― 仕事にも役立つツアー、と(笑)。
高橋 ですね。また行って見たいところばかりだから、今度はふたりで行きたいですねぇ・・・

―― 出会いはタンザニアなんですね。上にバーレーン在住って書いてあって、出会いがタンザニアじゃあ、読んでる人は???です。
高橋 タンザニアは、海外青年協力隊。あの応募って39歳までなんですよ。なんとなく行きたいとは思っていたんですが、37、8の頃にやっていたプロジェクトが一段落したんで応募してみたら受かった。会社は休職扱いで行けました。僕は2002年4月から2年間。
理絵 私は化学が専門で、神戸で潤滑剤の実験研究をしていましたが、20代のうちにと思って応募しました。2001年12月から2年間、中高生に化学を教えていました。
高橋 でも向こうにいた時は、隊員同士の飲み友達。日本に帰っても、ほとんど交流はなかった。1年後、関西に出張があって連絡してみたら、ちょうど神戸の花火大会の時で・・・

―― あ、いいな、ふたりで花火大会(笑)。
理絵 いえ、ずっと飲んでました(笑)。その時に愛知万博に行きたいって話が出て、実家が愛知なんで、じゃあうちに泊まって行こうってことになりました。

―― おうちの方、びっくりされませんでした?
理絵 タンザニアでは雑魚寝状態も慣れてたし、実家もまた隊員の知り合いが来たの、ぐらいの感じでした。

―― それが進展したのは?
高橋 翌月、バーレーン駐在の内示が出たんですよ。だから、「来ない?」って誘ったら、「来る」ってことになって・・・
理絵 行ってみようかな、って(笑)。

水中では理絵さんを気遣う高橋さん
新婚旅行はタンザニアに。
教え子に会えるのが楽しみ(by理絵さん)

―― 理絵さんがダイビングを始めたのは?

理絵 協力隊の時は先生だったので1ヶ月ぐらいの休みがあり、日本で取るより安いって聞いていたんで、ザンジバルでアドバンスまで取りました。
高橋 僕も別の時にザンジバルでダイブマスターまで取りました。

―― ふたりで初めて潜ったのは?
高橋 僕がバーレーンに行く前に、プーケットで。
理絵 本当は休みにタンザニアに行くつもりでチケットも取っていたんですが、急遽話が進展したんでキャンセルして、一緒にプーケットに行きました。出発1週間前だったんで、プーケットしかしか予約が入らなかった。
高橋 あとはバーレーンに行ってから、オマーンとモルディブで潜りました。

―― バーレーンの生活って?
高橋 暑いことを除けば、まぁ暮らしやすい。夏は最高気温46℃、最低気温32℃ぐらい。
理絵 日本食は高いんで、いろいろ工夫して食事を作ってます。豆腐、納豆、おからなんかも自分たちで作ります。
高橋 なにせ、タンザニアで生活していましたから、それに比べれば楽勝。

―― ふたりの生活はどうですか?
理絵 価値観が似ているし、共通項が多いんです。旅行も行きたい所ややりたいことが同じで、安心感があります。
高橋 お互い、飲むのが好き。でも最近は週4日は禁酒してるんですよ。

―― ええっ?毎日あんなにビールを飲んでたじゃない!!
高橋 タンザニア生活の賜物です。

―― これからやりたいことは?
高橋 タンザニアで思ったんだけど、日本人は先のことを考えすぎるし、時間をお金で買う生活をしている。もっとそうじゃない生活の仕方もあるんじゃないのかな、って。とりあえず、バックパッカーで世界一周してみたい。
理絵 学生の頃はヨーロッパやニュージーランドを旅行したんですが、就職した後、機会があってインドに行ったらホントに世界観が変わりました。その後は東南アジアを経て、とうとうタンザニアまで。実は、12月にふたりでタンザニアに行くんですよ。向こうで教えていた生徒に再会するのが楽しみ!!
高橋 それが新婚旅行。

―― あれ?今までの旅行は?
高橋 それは、婚前旅行とかダイビング旅行とか、今回は帰国途中の立ち寄り(笑)。
とにかく、タンザニアが新婚旅行です。

―― ではまた帰国した際に、寄ってくださいね。
高橋理絵 もちろん。

2007.09.07