伊江島のハナゴンベはフォトジェニック
伊江島の北側のダイビングポイントのあちこちで、ハナゴンベ(Serranocirrhitus latus)を見ることができます。ゴンベと名前がついていますが、ハナダイの仲間です。
一般的にハナダイの仲間は、オスとメスの斑紋がとても異なっていることが多いのですが、このハナゴンベは雌雄の差がほとんどありません。
ハナゴンベは暖かい海のサンゴ礁周縁部に生息し、ドロップオフの窪みや岩棚の下など、比較的暗い場所にいることが多い魚です。壁にお腹を向けて泳ぐので、穴の上部では逆さま向けになっているハナゴンベを見かけます。
つまり、暗い所にいる魚なので、写真を撮るとどうしてもバックが岩になってしまいます。
ところが伊江島では、ハナゴンベの数個体が中層を泳いでいるポイントがあります。そこでは、バックが青い海のハナゴンベの写真を撮ることができます。
また、綺麗な背景の場所に住むハナゴンベもいます。同系色のウミトサカをバックにしたハナゴンベの写真も、雰囲気があって美しいものです。
ハナゴンベの幼魚は宝石みたい
ハナゴンベの幼魚は、まるで海に落ちた一粒の宝石のようです。
特に黒っぽい岩場などにいるときは、可憐な美しさが際立ちます。と言いながら、にぎやかな背景のハナゴンベの幼魚を載せていますね(笑)。
ハナゴンベの成魚は、ハナダイの仲間では珍しく体高が高くて丸い形をしていますが、幼魚はほっそりした姿で、鰭も長く伸びています。
常連のゲストダイバーの方々にも人気は高く、何度見てもついカメラを向けてしまうようです。
伊江島のハナゴンベは、通常、北側のドロップオフのポイントの水深20m~40mで観察されることが多いです。伊江島のハナゴンベは個体数も多く、写真映えのする場所にいます。
伊江島の北側のポイントでダイビングするときには、ぜひハナゴンベにも注目してみてくださいね。