2017年ゴールデンウィークは天候に恵まれた

伊江島のダイビングにとって、今年のGWは南風が優勢で、天候は恵まれました。
ダイビングポイントもほぼ北のポイントに行くことが出来ましたよ。

平均水温22~23℃、平均透明度30mくらいで、透明度は春の濁りから抜けました。
水温があと2~3℃高ければ、とは思いますが、こればかりはねぇ。

伊江島のダイビングポイントおさらい

伊江島の北側ポイント

皆さんご存知の通り、伊江島の北側はドロップオフで洞窟、アーチ、立ち上がりの岩等、地形の変化に富んでいます。

伊江島北側の洞窟入り口

伊江島北側の洞窟入り口


オーロラ、オホバ、釣り場、カナン崎ドーム、スーパードロップオフ、など。

伊江島の南側ポイント

南は穏やかな地形。ケラマみたいな感じです。
白い砂地にサンゴの根が点在しています。

伊江島の南側ポイント、パッチリーフ

伊江島の南側ポイント、パッチリーフ


パッチリーフ、クマノミ山、三角山、漁礁、など。

伊江島の南側にある中ノ瀬

そして伊江島と沖縄本島の間にある中ノ瀬。
場所的には伊江島の南側なのですが、変わった魚、珍しい魚、普通はもっと水深が深いところにいるのにここでは比較的浅くで見られる魚など、フィッシュウォッチャーにとっては垂涎のポイントです。
ただガレ場が多く、魚に興味のない方にはイマイチなポイントかもしれません。

中ノ瀬東、中ノ瀬西、など。

ゴールデンウィークの魚たち

一昨年の大きな台風で数を減らしたピグミーシーホース。最近また、個体数を増やしています。
赤と黄色のピグミーシーホースを、20m~30mで見ることが出来ます。お腹の大きな個体もいるよ。
どアップの写真ですが、実際は1~3cmくらいのサイズです。

お腹の大きなピグミーシーホース

お腹の大きなピグミーシーホース

穴にはネムリブカの赤ちゃんも多く、40~50cmくらいの個体をあちこちでみかけます。
今年は特に多い気がする。

ネムリブカの赤ちゃん

ネムリブカの赤ちゃん


また、ハナダイやイトヒキベラのディスプレイの季節です。
スミレナガハナダイ、ベニハナダイ、クジャクベラ、ベニヒレイトヒキベラなどのディスプレイを観察しました。
特に婚姻色を出したトモシビイトヒキベラのディスプレイが綺麗でした。

スーパードロップオフは、フィッシュウォッチング好きのダイバーがいつも行きたいポイントです。
水深が深い場所ならではの魚が観察できるのですが、浅瀬ではカスミチョウチョウウオが舞っています。

スーパードロップオフのカスミチョウチョウウオ

スーパードロップオフのカスミチョウチョウウオ

北のポイントでは、キホシスズメダイが100匹以上まとまって、産卵していました。

伊江島の北東ポイント、オーロラには30年以上住んでいるミナミハタがいます。
伊江島では、この個体以外のミナミハタはほとんど見かけません。

オーロラに30年以上住んでいるミナミハタ

オーロラに30年以上住んでいるミナミハタ


30年以上、孤高のミナミハタ。
ミナミハタの寿命って、どのくらいなんでしょうね。
最近、じいさん(ばあさん)っぽくなってきたのは気のせい?

多分、伊江島に通っていただいているダイバーさんは、最初からこのミナミハタを観察されていると思います。
いくらなんでも長生きなので、じいさん(ばあさん)っぽくなってきたミナミハタにまた会いに来てあげてください。

ベテランダイバーとヤングダイバー

ベテランダイバー

ゴールデンウィークには、いつもいらしてくださるダイバーさん達がいます。
東京在住のTさんは、なんと伊江島ダイビングサービスご利用50回目ですって。いつも、ありがとうございます。
となると、Fさんは回数もっと多いですよねぇ。何回くらいなんだろ。1年に10数回っていう年がありました。昨年12月に伊江島で1,500ダイブ。湯野川妻とよく海外をご一緒します。

GW前半の出航 デッキ後ろは黒いスーツ

GW前半の出航 デッキ後ろは黒いスーツ


Kご夫妻は、ご主人がインストラクターで3千本、奥様も千数百本のダイバーです。奥様の帽子やパーカーが何気に可愛くて、湯野川妻はいつもうらやましく思っています(笑)。
GW前半にいらしてくださったMさんもインストラクターで、初めてお会いしたのは20数年前のカリブの島です。ダイビング本数数知れず。

Iさんは今回のゴールデンウィークで、5,700本記念でした。お仕事ではなく、ファンダイブだけで5,700ダイブってありえないですよね。
さすがのIさん、最終日に日本で数個体しか出ていないであろうフカミヤッコを見つけました。

フカミヤッコに興味のある方は、下記リンクの和名が付いたときの論文をご覧ください。瀬尾先生と湯野川の共著です。

伊江島で採集された日本初記録のフカミヤッコ(新称)

お名前を出さなかった皆さまも、本当にありがとうございました。

ヤングダイバー

一番若かったのは、伊江島ダイビングサービスのヘルパーで来てくれた3人組。女子は10代ですよ~。
ヤングなんて死語を使ってしまったけれど、若い子たちがダイビング好きでいてくれるのは、本当にうれしい!

伊江島ダイビングサービス2017年GWヘルパー

伊江島ダイビングサービス2017年GWヘルパー


そしてその先輩たちも20代です。
代々のヘルパーも顔を出してくれました。

彼女とダイビング

彼女とダイビング


彼女をダイバーにして連れてきてくれたYくん、素敵な彼女に会わせてくれてありがとう。振られないようにしてね(笑)

こんな風にベテランダイバーさんから10代のダイバーまで、同じ船に乗ってダイビングできるのが、とても素敵だなぁと思います。
そして、私たちはすごく幸せ者ですね。
心から皆さんにありがとうって思えたゴールデンウィークでした。