イボハダハナヤサイサンゴが産卵
サンゴの産卵を見るのは、ナイトダイビングというイメージが強いと思います。
しかし一部のハナヤサイサンゴは、昼間に産卵することが知られています。
このイボハダハナヤサイサンゴの産卵も、2013年7月26日の早朝ダイビングの時に観察されました。
サンゴの周囲が靄って見えますね。
近寄ってサンゴをアップで見ると、つぶつぶが確認出来ます。
便宜上産卵って書いてしまいましたが、普通のサンゴと違い、この種のサンゴは幼生保育型といって、卵ではなく赤ちゃんを産みます。
なので正確には、イボハダハナヤサイサンゴがプラヌラ幼生を放出しているところです。
ナイトダイビングで観察するミドリイシの産卵に比べ、イボハダハナヤサイサンゴは予想しにくいので、見られたらとてもラッキーですね。
サンゴの卵を食べる魚
イボハダハナヤサイサンゴが産卵した卵(プラヌラ幼生)は、キビナゴの群れがやって来て食べていました。
そのキビナゴをねらって、スマという回遊魚の群れも来ていました。
このような捕食関係で、夏の伊江島の北海岸では回遊魚を見ることが多いです。
スマやツムブリの群れが代表的ですが、時にはヒラアジの群れに囲まれたりします。
そうそう、メキシカンカリブツアーで、ジンベエザメの大集団を見て来ました。
これはスマの近縁種であるタイセイヨウヤイトの産卵した卵を狙って、ジンベエザメが大挙して集まって来たものです。
このお話も近いうちに書きますね。